結婚・婚活

正式結納、略式結納、簡略式結納~結納の形式ごと、地域別のやり方


正式結納、略式結納、簡略式結納形式ごとのやり方。地域別の特徴

結婚前の婚約の儀式として、最も日本伝統的なスタイルが結納ですが、結納には、儀式的なものから簡易的なものまで様々な形式があります。

また、それぞれの家や地域ごとに考え方や慣習が違っていることも特徴です。

ここではそれぞれの結納形式ごとの紹介と地域別のやり方について詳しく説明していきます。

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結納とは?

結納とは両家で金品や結納品を取り交わし、結婚の約束を固める儀式のことです。

日本では古くから新しく親族となる両家がお酒を酌み交わしてお祝いをする習慣がありました。

そのお祝いの席で出された酒肴を「結いのもの」と呼び、これが結納に変化したという説があります。

近年では、婚約スタイルの一種として、家同士の結びつきを祝う品を交換する儀式となりました。

結納を行う時期としては結婚挨拶が終わった後、挙式の6ヵ月~8ヵ月前頃に行うことが一般的です。

家で行うこともあれば、ホテルや料亭などの個室に両家が集まり行うこともあります。

結納形式紹介

婚約スタイルで結納を選択すれば、次は結納の形式を決めます。

結納の形式には、大きく分けて、仲人が両家を行き来して結納品を届ける伝統的な正式結納、仲人と両家が集まって行う略式結納、仲人を立てずに両家が集まって行う簡略式結納の3つがあります。

結納形式の決め方

結納形式は両家で話し合って決めます。

昔は男性側のしきたりに合わせて決めることが一般的でしたが、現在では両家で話し合って決めることが一般的です。

もし、両家で意見が分かれてしまった場合は、格式を重んじる側の意見を尊重しましょう。

最近は、両家が離れているカップルも多く、結納準備の手間を省けることや現代風にするため、ホテルなどに両家が集まり略式結納、簡略式結納を行うケースが多くなっています。

ホテルではスタッフがサポートをしてくれますので、しきたりに詳しくなくても安心です。

正式結納

日本の伝統的な昔ながらの形式で、仲人がそれぞれの家を行き来して結納を執り行います。
しきたりを重んじる地域や家庭では、この形式が選ばれています。

時間と手間がかかりますが儀式的要素が強く感じられ、婚約したという自覚が強く生まれるというメリットがあります。

しかし、両家が離れている場合など仲人の負担が大きくなってしまうことから、今ではあまり行われないのが現状です。

仲人が男性宅、女性宅、男性宅、女性宅の順番で、両家を一往復半してそれぞれの結納品や受書を運びますが、この二回目の訪問のタイミングで両家はそれぞれ祝い膳を用意して仲人を厳粛に迎えます。

略式結納

仲人と両家が一堂に会して結納品を交換する結納形式が略式結納です。

時間と手間がかかる正式結納と比べて、一堂に会すことで仲人の行き来がない分、時間をかけずに行うことができますが、進行や口上などやり方は正式結納とほぼ同じです。

仲人の負担が少なく、かつ儀式的に行うことができますので近年人気が高くなっている形式です。

男性宅か女性宅で行うこともありますが、ホテルやレストランの個室で行うことがほとんどです。

会場スタッフに式の進行や結納品の手配などサポートしてもらうことができ、準備が簡単になります。

略式結納の後はそのまま両家で祝宴や食事会をするケースが一般的です。

結納をしたホテルなどの場所でそのまま行うこともあれば、料亭に場所を移したり、自宅で行ったりすることもあります。

簡略式結納

仲人を立てずに両家が一堂に会して行う結納形式が簡略式結納です。

格式にこだわりすぎずに、アットホームな雰囲気で結納をしたいカップルにおすすめです。

進行役の仲人がいない代わりに、男性側の父親が進行役をつとめます。

ホテルやレストランを利用すれば、スタッフが司会や進行のサポートや結納品の手配サポートをしてくれるため、簡単に結納が行えると、利用する人が増えています。

男性宅や女性宅で行うこともあります。

簡略式結納の後は祝宴を行うことが一般的です。

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地域別の結納スタイルとは?

結納は地域差が大きく、地域ごとにさまざまな慣習ややり方があります。

そのため結納品の飾り方や種類もさまざまです。

また家によっても考え方が違うため、事前にしっかりと確認をする必要があります。

ここでは数ある地域別結納の中でもメインの関東式と関西式を紹介します。

関東式結納

関東式の正式結納では、男女双方が結納品を用意し、仲人がそれぞれの家を行き来して、結納品を交換します。

仲人は男性宅、女性宅、男性宅、女性宅の順番で、男性宅と女性宅の間を一往復半して、それぞれ結納品を運びます。

結納品も一つの台に乗せて飾ることが一般的です。

一般的な正式結納はこの関東式を指します。

関西式結納

関西式の正式結納では、男性だけが結納品を贈ることが一般的です。

仲人が男性宅から結納品を預かり、女性宅へ納めたあと、女性宅から受書を預かり男性宅へ届けます。

仲人は男性宅、女性宅、男性宅の順番で、男性宅と女性宅の間を一往復します。

結納品も関西式は1品ずつ飾り、大きく華やかにするのが特徴的です。

結納品の品数は府県によって異なります。

その他地域別のやり方

北海道

関西式結納が一般的です。

かつては結納実施率が全国で一番低いとされており、エリアにもよりますが結納があまり行われていない地域だったようです。

東北地方

関東式結納が一般的です。

東北地方では、各地域で結納金の名称が違っており、かつては青森県では「結納立て(結納たて)」、秋田県では「さけたて」「たるたて」などと呼ばれていました。

また、宮城県では、男性から女性に「嫁に貰います」といった内容の「貰受書」や女性から男性に「進参状」を贈ることがあったようです。

北陸地方

新潟県は関東式で、その他石川県、富山県、福井県は関西式です。

一部地域では、お酒を一緒に飾ったり、先祖や両親など家族への品物も用意し結納品と一緒に並べたりすることもあったそうです。

中部・東海地方

静岡県浜松市あたりを境に東は関東式、西は関西式が一般的です。

かつては中部・東海地方では、結納品と一緒にお酒を飾ることが多かったようです。

愛知県では、鯛や宝船などの呉服飾りをつけた華やかな結納品を贈ることが一般的でした。

静岡県では、男性側は結納品のほかに線香、服飾品など家族への手土産を持参することが一般的だったようです。

四国地方

関西式が一般的です。

かつては愛媛県など一部地域では、結納品に足袋や履物を添える習慣がありました。

中国地方

関西式が一般的です。

かつては中国地方の結納品は豪華で、一部地域では着物や洋服など呉服細工やお土産を贈ることもありました。

九州地方

関西式が一般的です。

かつて九州地方は結納のしきたりを大変重んじる地域で、お酒、お茶、鯛などを贈る風習がありました。

沖縄

関東式、関西式が混在しています。

地域の風習というよりも、家ごとの考え方が尊重されていました。

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仲人について

正式結納、略式結納の場合は仲人を立てて結納を行います。

仲人とは、婚約・結納・挙式・披露宴などに立会い結婚する二人の後見役を務める夫妻を指します。

今後二人の結婚に深く関わってきますので、仲人の選び方は親の意見もよく参考にして両家で話し合って決めましょう。

一般的な選び方としては、男性側の知り合いにお願いすることが多いですが、女性側の知り合いでも問題はありません。

縁談・お見合いを依頼した世話人にそのまま依頼する選び方もあります。

結婚後も末永く付き合いができて、二人のことをよく知って理解してくれる人にお願いしましょう。

職場の上司や、学校の恩師、両親の知人などに頼むことが一般的です。

仲人の頼み方

結納は挙式の6ヵ月~8ヵ月前に行うので、それを念頭に置いて早めに依頼するようにしましょう。

仲人の頼み方は、本人たちの知り合いなら本人たちから、親の知人なら親から、まず電話や手紙などで打診をして、内諾を得ます。

その後、日を改めて、両家の親と本人たちで出向き正式に仲人に依頼します。

手土産を持参し、服装や身だしなみを整えていきましょう。

本人たちの知人の場合は、二人だけで挨拶に行っても大丈夫ですが、親から改めてお礼の電話をするようにします。

仲人を引き受けてもらえたら、馴れ初めなどを話し、二人のことをよく知ってもらうようにしましょう。

身上書を持参するとよりわかりやすくなります。

挙式・披露宴の媒酌人を別の人に依頼する場合は、あらかじめその旨も伝えておきましょう。

仲人への謝礼

両家の大切な儀式をとりもってくれた仲人に、感謝の気持ちを表して謝礼を用意しましょう。

結納当日に「御祝儀」「御車代」を用意します。

御祝儀は日当的なお礼として、1~3万円を結びきりののし袋に入れて両家がそれぞれ用意します。

表書きには、「御祝儀」もしくは「寿」と記載します。

また御車代は正式結納の場合は、それぞれの家ごとに訪問の都度用意をします。

略式結納の集合型の場合は仲人の自宅から会場までのタクシー往復料金相当額できりのよい金額を用意します。

もし仲人が集合場所に遠方から来る場合は、新幹線など公共交通機関の料金なども含め移動手段を全て計算してきりのよい金額で用意します。

両家でそれぞれ片道分を用意し、まとめて結びきりののし袋に入れ双方の名前を連ねて贈ります。

結納当日に手土産と一緒に渡しましょう。

結納終了後、祝い膳を囲まない場合は仲人夫妻二人分の食事相当額を「酒肴料」として包みます。

昼食時間が近い場合は折り詰めを用意しても大丈夫です。

渡す場合は手土産や御車代と一緒に当日渡します。

これらの謝礼とは別に、結納が終わった次の吉日を目安に、「御礼」として結納金の1割程度を渡すのが一般的です。

金額は10万円が目安です。

挙式も合わせて仲人をお願いしている場合は、挙式が終わってから結納金の1割~2割程度を謝礼として渡すことが多いです。

金額は10万円~20万円が目安です。

両家の連名で渡すことが一般的ですが、地方や家の考え方によってはそれぞれで用意する場合もありますので、両家で話し合って決めましょう。

結納スタイルまとめ

結納は日本の伝統で結婚する二人にとって、とても大事な儀式です。

それぞれの家や地域別の考え方を大切にして、両家で話合って結納スタイルを決めましょう。

仲人をお願いする場合は、「選び方」「頼み方」「謝礼」をしっかりと行い、感謝の気持ちを伝え、当日を迎えるようにしましょう。

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