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ジムでの筋トレ効果?女にモテる課長物語


男は顔じゃないとは言うが、それはあくまでも生まれ持った顔立ちのことだけを指しているのであって「男は外見ではない」という意味ではないという事に気づくのに、なんと30年もの月日を要してしまった。

そして、モテる男は生まれつきモテるもんだと勘違いして、やはり30年もの月日が経ってしまっていた。

僕は、決してハンサムとかイケメンとか、そういった顔立ちではなく、運動があまり得意でもなかったので、体形も太り気味だった。いや、太り気味は自分でそう思っているだけで、世間的には、いわゆる「デブ」というくらいの太り具合だった。
容姿に自信が無く、女性と話すのも苦手で、彼女なんてできたためしもなかった。

それでも、やはりずっと独りぼっちというのも寂しいもので、周囲は結婚ラッシュだし、自分にも彼女がほしいと切に願っていた。

ただ、モテるためにどうしたら良いか、それが僕には分からなかった。

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この顔を変えるわけにはいかないし、年収だってそうそう簡単に上がるわけはない。

てっとり早く何か変えるとしたら、やはり体型になるのだろうか…しかし、明確な目標もなくダイエットするにも、いまひとつやる気が出なかった。

ある日、同僚の女子社員たちがいつものようにラウンジでお喋りに興じている声が、耳に飛び込んできた。

「人から聞いた話なんだけど、妙に納得した言葉があってさ、『性格は顔に出る、生活は体に出る』だって」

「うう、嫌な言葉…でも確かにその通りかも…」

「たるんだ生活はたるんだ体を生むのね~」

彼女たちは、あくまでも自分たちの事についてめいめい感想を述べあっているようだったので、別に僕のことをどうこう言っていたわけではないのだが、僕にその言葉はグサリとささった。

しかもその後、追いうちをかけるように、ある女性社員が語り始めたのだ。

「それ!その話!ほんとその通りと思う!私、別に外見で人を選ばないし、と思ってたのね。顔も、生理的に無理って人じゃなければOKで、太ってる人でも気にしなかったの。でも、元カレが太ってたんだけど、それがさ、食事に行くと料理がまだ運ばれてないのに好き放題どんどん頼んで、私が炭水化物苦手だって言ってるのにお構いなしでさ、それで結局余っちゃったのを無理やり食べてたの。もうさ、頼むから自分の胃袋の容量を超える注文はしないでよって思って嫌んなっちゃった。そんなんだからブクブク太るんだよ!って。それからさ、彼がSNSとかにスタバの甘~いラテとケーキの写真とかアップするたんびにイライラして、それで別れちゃった」

周りの女性たちは「あ~分かる~」としきりに同調している。

僕は、流石にそんな無茶苦茶な注文の仕方はしないが、しかし確かにこの体型は自分の乱れがちな食生活と、運動をさぼってきた結果だと自覚はしているので、なんとなくいたたまれなくなった。

「だからさ、結局そこなのよね」
女性社員たちの会話はまだ続く。

「生活は、体に出るってこと?」

「そうそう。太ってるとかもそうだけど、健康にも影響が出るじゃない?そのあたり、きちんとコントロールできる旦那じゃないと将来的にも不安ってこと。最近婚活サイトとか見るんだけどさ、宣伝に起用されてる男性はイケメンでスタイルも良いから、ついつい出会いに期待しちゃうけど、実際に登録してる男はさえないのばっかりでね~。特に多いのが中年太りってやつなのよね。モテたきゃ健康体型になってから婚活とかしたら良いのに...」

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そこで僕はピンときた。
そうか、本当に痩せる努力をすれば、もしかしたら、少なくとも今よりはモテる男になれるかもしれない。

そして、僕はモテる体を手に入れるべく、手始めにジムに行ってみる事にした。

今までジムなぞ縁もゆかりもなかったのだが、いざ足を踏み入れてみると、初心者にも分かりやすい案内があり、ひとまず体験で一連のトレーニングにトライする事となった。

まともに体を使う機会の無かった僕には相当しんどかった。

周りの男性がひょうひょうとやってのけているトレーニングなのに、一人だけゼェゼェと肩で呼吸し、汗をだらだらと流していたので、少し恥ずかしかったが、コーチスタッフの方に「初めては皆さんそうですから」と言われて安心した。

スタッフの対応がとても感じが良く、設備も充実していて、何よりも深夜帯にも営業しており会社帰りに寄るには最適な距離にあったというのが決め手になり、このジムの会員になる事にした。
それ相応の対価を支払えば、それに見合った頑張りをしなくてはと思うだろうと、自分を鼓舞する。

かくして僕のジムでモテる体を手に入れるプロジェクトが始動した。

僕は会社帰りに毎日ジムに通って筋トレした。

始めはやり方も順番もよく分からず、周りの会員のやっているのを見て、見よう見真似でチャレンジしてみたり、スタッフに相談したりした。
スタッフの方は本当に親切で、何を目的にジムに通っているかまでヒアリングしてくれた。

まさか「モテる体になりたくて」なんて言えず「太っているのが気になるので、健康的に痩せられたらと思って」と伝えた。

するとスタッフの方は「だったら、筋トレしてから有酸素運動を30分ぐらいやると効果抜群ですよ」と教えてくれた。

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有酸素運動といえば、ウォーキングやマラソン、ジョギングなどというイメージぐらいしかなかったが、階段の上り下りやダンスやエクササイズなどでもおこなえると聞いた。

「時間が十分に確保できないならば、筋トレだけここでやって、帰り道はかなりの早歩きで歩くとか、駅1つ分早歩きするとか、そういった形で時短もできます」とアドバイスをいただいた。

会社からジムまでは徒歩5分程度。

僕は、会社とジムの最寄り駅から1駅分だけ電車に乗り、乗り換えて自宅へと帰っていく。乗り換えは接続が上手くいかないと結構待つことになるので、ジムでの筋トレが終わってから、その1駅分を早歩きで歩き、乗換駅から電車に乗る事にした。
このやり方がもっとも効率的だったのだ。

僕はしばらく毎日のジム通いを続けた。

しかし、毎日というのはなかなか大変なもので、だんだんしんどくなってきた。

スタッフさんからは「毎日いらしていますが、最初がんばりすぎるあまり、反動で全く来なくなってしまう方もいらっしゃるので、しんどくなってきたら週に3回とか、頻度を減らすように調整してくださいね」と言われていたので、毎日やるのと効果の差はどれほどかと聞いてみると「実は毎日やるよりも、週に3、4日ぐらいがちょうど良いんです」と返ってきた。

「ただし、食事に気を遣う必要はあります」との事だったので、僕は、週に3回のジム通いと帰りに1駅分早歩きし、休日に5km程度のジョギングをする事にし、さらに食事で糖質カットを意識するように心がけた。

すると、ジムに通い始めてから1ヵ月も経たないうちに早速効果があらわれた。
痩せたのだ。

僕は、自分が痩せるという事がなんだか信じられなくて「俺って痩せるんだ」と思わずつぶやいてしまった。

それまで年に一度の健康診断でしか体重を計らないような僕が、体重計を購入して毎晩必ず計測するようになり、自分の体重はコントロールできるんだと知る、なかなか新しい体験だった。

がんばれば体重は減ると分かれば、がぜんやる気がでた。
素直におもしろかったのもある。

自分の体を自分でコントロールするのは新鮮だった。

そして、体重に変化が出た後、体型にも変化があらわれはじめた。

周りの人間から「やせた?」と聞かれるようになったのだ。

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自分では毎日鏡を見ているので、少しずつの変化はあまり自覚がなかったのだが、周りから見ていると確実に何かが変わってきているようで、多くの人に「あれ?なんか最近ちょっとやせた?」と聞かれだした。

そうすると、それがまたおもしろくて、僕のモチベーションは高い状態を維持していた。

少し経つと、今度は自分でもはっきりと自覚できるように体型が細くなってきた。
体重は、ジム通いをはじめてから2ヵ月ほどで5kg減量し、かなり細くなっていると自覚できた。

ジムのトレーニングコーチには「1ヵ月に3kg以上は減量しないように」と言われていたので、ひとまず1ヵ月3kgを目標にがんばってきたが、なかなかの好調のようだ。

痩せると、なんとなく別のところにも変化が出てきたように思えた。

まず、肌や内臓の調子が良い。

太っているということは、それだけ脂肪がついているということで、やはり皮脂も脂ぎる。なんとなく不健康な感覚というのも自分で感じ取ってはいたのだが、痩せるととてもスッキリして、肌の調子や内臓の調子が良くなった気がする。
体調がすこぶる良いのだ。

それから、我ながら似合う服が増えたような気がする。
それ以前に着られる服が増えた。

ショウウィンドウや店頭に突っ立っているマネキンのトルソーのサイズに「ふとっちょ」というのは無いらしく(ビッグサイズの店ならあるかもしれないが…)気に入った服を見つけても、いざ試着してみると、着れなかったり、イメージと雲泥の差で落ち込む事が多かったのだ。

とくにニット類なんて最悪だった。

それが、どんどんイメージに近い印象で着られるようになってきた。

こういった変化がひとつひとつ嬉しくて、僕はますます筋トレとダイエットに励んだ。

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ジムに通い始めて3ヵ月を過ぎたころ、僕は停滞期に悩んでいた。
これもスタッフに聞いたり、自分でも調べて知ってはいたが、ダイエットではよくある事で、最初は好調に減量できているが、ある一定値に達すると停滞期に突入するらしい。

しかも丁度この頃「あれが食べたい、これも食べたい」症状が出やすくなるという。

禁断症状に近しいのかもしれない。

僕は、ここで思い切って、ジムのトレーニングの内容を増やしてみた。回数も週3、4回から4回固定に変えて、真剣に再度取り組んだ。

それから、プチ断食たるダイエットにもチャレンジしてみた。

これはこれで、体内のあらゆるものをデトックスできたような気分になって良かった。

この頃から、あまり脂っこいものや、味が濃くて良いつまみになりそうなものを見ても、そこまで魅力的に感じなくなってきた。

また、仕事が忙しかったり、他に用事があり、いつもジムに行っている曜日に行けないと、なんとなく物足りなく、また体の調子も本調子ではないな、と思うようになっていた。

僕の生活の中で、食事と運動の部分が間違いなく改善された証拠であった。

ジム通いをはじめて丸4ヵ月、ついに僕は減量7kgに到達する。

途中に停滞期があり、飲み会などに参加してつい食べてしまって軽くリバウンドする事もあったが、どうにか安定して5kg減の状態を保つことができるようになった。

そして、この頃から、僕は自分に自信がもてるようになってきたのだ。
なんというか、女性社員たちが以前話していた「生活は体にでる」という話題の「生活をコントロールできてないってこと」という意見が、今の自分にはあてはまらないからだ。

そして僕は着実に理想のモテる体を手に入れつつある。

ただ痩せるだけではなく、きちんと筋トレもしているので、最近筋力がついてきた。

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腹筋はまだ6つに綺麗に割れてはいないけれど、それでも体全体が引き締まってきたというか、ただぜい肉を落としただけでなく、絞った、という印象だった。
だから、単純に7kg落とした以上に、見た目は細くなったのかもしれない。

服も、それまで来ていたものがブカブカで着られなくなってシャツなどを新しいものに変えた。

新調したものに身を包むと、自然とやる気もでるようで、生まれ変わりかけているこの体と、真新しいシャツで、僕はがぜん仕事もがんばった。

全てが良いスパイラルだった。

そして僕はうれしい噂を耳にした。

「最近痩せてカッコよくなったって専らの噂だよ。彼女でもできたんじゃない?」

上司にそう言われて「いやぁ、健康のためです。彼女がいれば良いんですけどね」と笑って返すと「本当に?じゃああの子たちに教えてやらなきゃな~」と言いながら去っていったのだ。

もしかして僕に想いを寄せている女性社員でもいるのだろうか…?
僕は浮足立った。

それから更に2ヵ月後、ジムに通い始めて半年を過ぎて、僕はとうとう10kgの減量に成功した。

ここまでくると、もはや別人の域に達していた。

半年前の写真を見せれば誰もが驚くだろう。

半年前の自分を知っている人に今の自分を見せたら驚くだろうし、逆もしかりに違いなかった。

そのくらい、僕は変わった。

痩せたのは勿論、筋肉質になり、健康的な体型になった。
自分の生活をコントロールでいますアピールは申し分なかった。

顔立ちも自信に満ちて、女性と話す時にもおどおどしなくなった。

自分に自信をもつって本当に大切な事なんだ、と自覚した。

僕はついに、会社内で「モテモテの係長」という立ち位置を獲得した。
風のうわさで耳に飛び込んできた事もあったり、直接同僚がこっそり教えてもくれた。

いよいよ彼女探しに一歩踏み出す時がきた。

僕はそう確信した。

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