結婚・婚活

結婚したかった人との失恋忘れる方法!婚活と結婚相談所


失恋の痛手は大きかった。
もう、永遠に立ち直れないのではないかと思うくらい傷は深かった。

身体に負った傷はやがて癒えるものかもしれないが、心に負った傷は、そうそう簡単に癒えるものではない。
時間が解決してくれるとか、忘れてしまえとか、そんな励ましだか気休めだか分からないような言葉は、僕の心にかすりもせず、ただ虚しく空振りしていた。

大好きだった。
愛していた。

描く未来には幸せしかなかった。
その未来に絶対に必要不可欠だった彼女。
結婚したかった。

その彼女が僕の前から消えた。

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まぬけな僕は彼女と結婚すると決め込んで、彼女もそれを待ち望んでいるものだと勘違いしていた。

彼女が色々悩んでいた事に全く気付かず、僕はひとりで安心しきっていたのだ。

愚か者だった。
馬鹿者だった。

僕は自分をとことん責めて、僕をかばって彼女を悪く言う人を憎んだ。
僕が悪いんだ、全て。

あんなに素晴らしい女性はもう二度と現れない。
そのくらい、愛していた。

両親からは、早く次の相手を見つけて結婚しろと迫られ、親友からは世の中には良い女がごまんといると励まされ、同僚からは飲んで忘れろと慰められた。

失恋忘れる方法として、そんなものは僕には何の効果もなかった。
どんな人の言葉も、僕の傷ついた心を癒やしてはくれなかった。

結婚したかった人と、まるで死別したかのように落ち込み、立ち直れない僕を見て、両親は知人のつてを使って僕に女性を紹介してきた。
早く結婚してほしいと望んでいた両親は、焦ってもいたのだと思う。

その焦りと、どうにかしなければというお節介が、僕には煩わしかった。

紹介される女性も、全く魅力的でなく、僕はいつも、去っていった彼女と比べてしまった。

その僕の態度が分かりやすく表面化していたらしい。紹介された女性も皆、全く乗り気でない雰囲気だった。

煮え切らない態度で、しかも昔の女の事をいつまでも引きずっている息子の様子に業を煮やす両親。
そのプレッシャーと、半ば諦めたような雰囲気が、僕に重くのしかかっていた。

でも、今の僕にはどうしようもなかった。
僕は日に日にやつれていった。

そんな僕を心配して、親友が妙な事を提案してきた。

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「結婚相談所に一緒に登録しないか」

いいよ、結婚相談所なんて。
今の僕にはどんな女性もくすんで枯れかけた花にしか映らないんだから。

そう断りかけたが、親友は「違うんだよ。登録したいのは、俺。でも勇気が無いから誰か道連れにしたいと思ってるんだ。お前ぐらいしか独り身で、しかも両親からえらいプレッシャーを受けてそうな奴はいなくてさ。いいじゃん、その気が無くても、一応、婚活頑張ってますっていうカモフラージュにもなるぞ」と言った。

カモフラージュ・・・
その言葉は、確かに少し魅力的だった。

一応婚活をしているという風に見せられれば、両親もとやかく言わなくなるだろう。

両親の顔を立てるためだけに、無下に断らず無理やり会ってきた女性たち。
もうそうやって気乗りしないまま食事して奢るだけ奢って、どちらともなく連絡しなくなり、それっきりとなるような、そんな虚しい思いをしなくて済む。

僕は、親友の誘いに乗る事にした。

初めての結婚相談所に、親友と乗り込む事ができて良かったと、心からそう思った。
そのくらい僕は緊張してソワソワしていたし、親友にいたってはガチガチに硬直していた。

スタッフさんは柔和な表情の女性の方で、とても落ち着いて案内してくれた。
説明も分かりやすかった。

まず、パーソナルデータを記入するシートを渡されて、その空欄を埋めていく。
なんだか履歴書みたいだな、と思った。

就活と婚活は似ている、と誰かに聞いた事があったような気がした。
確かに、通常の恋愛のプロセスとは全く異なる、このシステマチックな作業は、どちらかというと就活の時に感じたような、緊張感を感じさせた。

そこには甘酸っぱさもなければ、かけひきもなかった。楽しいという気持ちも、みじんも感じられなかった。

プロフィールには勿論勤務先の会社や年収を書く欄もあったが、ここに関しては、僕も親友も、それなりに自信をもって埋める事ができた。

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シートを埋める僕たちを見守りながら、スタッフの女性は「分からない事があれば気軽に聞いてくださいね」と言いながら「ご自信が重視されたい点、ここだけは知っておいてもらいたい点、絶対に合致させたい共通点などを書いておいていただくと、マッチング率が上がりますよ」とアドバイスまでしてくれた。

僕の頭を元彼女がかすめた。
一体彼女は僕の何がいけなくて、僕のもとを去ってしまったのだろう。

理由も、特に教えてはくれなかった。
結婚したいと思えなかった、と、そう言って行ってしまった。

いや、今は彼女の事を考えても仕方ない。
僕は、僕に合った女性を見つけて、僕が僕らしくいられるような、それでいいと言ってくれるような、女性に見つけてもらうために、今こうしてパーソナルデータを書き込んでいるんだから。

不思議と、この場の空気に呑まれて、そんな気分になっていた。

隣では親友が真剣な面持ちでシートに記入している。

パーソナルデータを書き込むと、今度は、希望の女性の条件を伝えるべく、またシートが渡された。
そこには、物理的な条件と、よりふわりとした感性や性格面での好みなどを書き込む事ができる欄が細かく分かれて配置されていた。

タバコを吸うか吸わないか、お酒は飲める方が良いか、どこに住んでいるか、年齢、身長や体重、勤務形態や趣味など、多岐に渡っていた。

なるほど、ここまで細かく要望を書けるとなると、かなり絞り込めそうだし、最初から、ある程度相性が良さそうな人を見つけられるというわけか・・・

そう思いながら、希望を書き込んでいく。

年収などはどうでも良かった。
身長体重も、あまり重要ではなかった。
職業も、あまりこれといった希望は無かったが、休みは同じが良いなと思った。

共通の趣味と言われても、自分に大した趣味が無かったので、あまり思い浮かばない。
そう思うと、僕はあまりこだわりがないなぁなどと笑ってしまった。

一方で親友は、結婚相談所に行くにあたり、結婚できれば誰でも良いと言っていたはずなのに、何やら熱心に書き込んでいる。

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その後、僕たちはそれぞれ別の部屋に通されて、マンツーマンで面談を受けた。
ここで、こんな人が良いという希望、自分と合いそうなタイプなどをヒアリングされる。

実際のところ、自分には大して明確な希望など無いと思っていたのに、人から質問されて、それに答えてみると、それなりに要望の1つ2つは出てくるもので「なんでもいい、誰でもいい」というわけではないんだ、と思い知った。

例えば、海外志向で、しょっちゅう海外旅行に行かなければ気がすまないようなタイプの女性はちょっとお断りだったり、そんな具体的なレベルで言えば、わりと白黒がはっきりした。

ヒアリングが終わると、その場でスタッフがパソコンを叩く。
データを打ち込んで、マッチ率が高そうな女性をソートしていくというのだ。

本当に、就職活動をしているような気分になるなぁと思いながら、手際よくパソコンのキーボードを叩く女性スタッフの手元を見つめた。

ほどなくして、スタッフが紹介したいと言った女性は、なんと20名にも及んだ。
20名!?と心底驚いた。

「はい、ただ、ここから大分搾られると思いますよ。多いときは50名近くの方をご紹介しますが、皆さん、結局のところ10名以下の女性会員さんにお声かけされるようですので」

そのように言われながら、それでもかなりの女性とコンタクトが取れるものなんだなぁと思いながら、紹介された女性たちを見てみると、またもや驚いた。
添付された写真は、正直、自分には勿体無いのでは、と思うくらいの美女揃いだった。

一応年齢指定として、自分よりも2、3歳年下の女性を、と希望していたのだが、それよりも若く見える方が多く、面食らってしまった。

そして、ざっと経歴や家庭環境などに目を通しても、申し分なかった。
年収には興味がなかったため、ほとんど目を向けなかったが、後から読み返すと、それも決して悪くはなかった。

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なぜ、こんなに素敵な女性たちが婚活を?
と逆に不安になる。

そんな僕の思考を汲んだかのようにスタッフが「皆さん良いお相手を本気で探していらっしゃいます。うちは会員になるのに身分証明が必須ですので、その点はご安心くださいね」と微笑んだ。

確かに、僕も会員登録するにあたり、身分をきちんと証明した。女性サイドも同じだという。

ちょっと騙されるんじゃないか、と一瞬でも思ってしまった自分を少し恥ずかしく思いつつ、あらためてゆっくり女性たちの情報を眺める。

確かにスタッフが言う通り、全員一応自分の希望した条件にはマッチしていたものの、全員と会ってみたいとは思わなかった。

写真の雰囲気や、住まい、家族構成、趣味、その他の色々な情報をもとに、僕は話がしてみたいと思った女性6名をピックアップした。

6名をスタッフに伝えると、彼女たちにメッセージを送る事ができるよう手配してくれた。
あとはパソコンやアプリを使って、彼女達と連絡が取れるように取り計らってくれるらしい。

そのログイン画面に誘導される。
ログインしてみると、なんと早速メッセージが届いているとの通達が届いていた。

自分の事を紹介されて、気になったと思ってくれた女性からメッセージが届くというのだ。
開いてみると、驚くことに既に4名の女性からメッセージが届いていた。

その中に、自分が気になって連絡を取ろうと思っていた2名の女性がいて、僕は思わず目を瞬いた。
にわかには信じられなかった。こんなに上手くいくものなんだろうか。

「実際にお話されないと分からない事もありますから、色んな方とコンタクトしてみて、良いお相手が見つかると良いですね」とスタッフに応援されて、その日の訪問は終わった。

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親友も何やら収穫があったようで、満足気な表情だった。

僕は気付くと、元彼女の事は忘れて、新しい女性の方に自分の意識が向いていた事にハッとさせられた。
こんなに簡単に忘れてしまえるなんて、と少々自己不信になりながらも、知人たちが「早く新しい恋を見つけろ」とアドバイスしてくれていた意味がようやく分かった。

僕は、とても楽しかった。
世の中には魅力的な女性がたくさんいるという事に気付いた。

それから僕は、ひとまず互いにアプローチをした2名の女性と連絡を取ってみた。
2名とも、感じが良くて、話もはずんだが、そのうちの1名とは、途中から少し価値観にずれがあるように感じ始めて、やがて連絡が途絶えた。
もう1名とは上手くいっていた。

他に気になった4名にもこちらからアプローチし、更に自分の方にも女性たちからアプローチの連絡が届いた。
この、えも言われぬ高揚感をどのように表現したら良いだろうか。

言葉は悪いが「よりどりみどり」で、勿論自分も女性たちに選ばれる側なので、偉そうなことは言えたものではないのだが、沢山の女性と交流がもてるという、ただそれだけでも、楽しかった。

僕は束の間の自由な恋愛環境に酔いしれた。

両者結婚相手を探しているという事で、結婚に関するデリケートな質問もしやすかった。
これも新鮮な事だった。

友人や恋人にはなかなか聞きにくい年収の事、子どもの事、結婚して仕事をどうしていきたいか、親と住むのかどうなのか、など、そんな現実的な話を早い段階でできたので、どんなに美人で性格が良くても、その部分が合わなければ早々に「ごめんなさい」と告げることができた。

最初の「こんなに魅力的な女性たちがなぜ独り身なのか」という疑問も、人それぞれ、それなりの理由があった。

生活環境に出会いが無かったり、一人っ子でどうしても苗字を次がねばならず婿養子を探していたり、僕と同じように長年連れ添ってきた彼氏に振られてしまったり、様々だった。

そのあたりの話もざっくばらんにできたので、僕は不安を抱える事なく、自分に素直に女性選びをする事ができたし、素の自分を見てもらって女性に選んでもらう事もできた。

そんな中、縁があったのは、最初に選んだ6名の中の1人で、相手からもアプローチが来た、その方だった。
最初に何か感じるって大事な事だなぁと思いながら、かなり早い段階でやりとりを始めて、何度か会って、色々と話を突き詰めていくうちに、最初に「結婚相手として申し分ない」という目で見ていたその人に、次第に好意を抱くようになっていた。

相手も同じだったらしく、そんな話をして笑える間柄にまで親密になったところで、僕の方から、告白をすっ飛ばしてプロポーズした。
断られる予感は微塵も無かった。

そしてその予感は当たり、彼女は二つ返事で受け入れてくれた。

一緒にいて安心できる人だった。
自分をしっかりもっていて、時には頼りになるタイプだった。
見た目も好みだった。

他の細々とした条件にもピッタリ合致していて、こんな人がいるもんだなぁと不思議に思いながらも、無理やり自分を誘ってくれた親友に感謝した。

一方の親友の方は、まだ奮闘中のようで、ひと足先に話がまとまった僕らに「羨ましいけど俺にもエンジンがかかったぜ」とがぜん頑張っている。

これからはお互い選んだ相手を大切に、良い家庭を築いていこうと、僕は心の中でそう誓った。

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