結婚・婚活

髪型変えたら婚活に成功!結婚できた男の成婚エピソード


就活と婚活は似ている。
という話題で同僚達と盛り上がった。

「大体ものの数十分で、その人の一体何が分かるってんだよ」
同僚がぼやく。

僕も心の中で同調した。

就活や推薦受験などでは必ず設けられる「面接」の時間で、面接官と対面で自分という人間を見てもらうわけだが、確かにその数十分でその人の全てが分かるわけではない。

長年付き合うとどうにもいけすかない奴が、やたらと面接に強く、受験にしても就活にしても、羨ましいくらいほいほいと合格、内定を勝ち取っていくなんて事は割と「あるある」だ。

スポンサーリンク


逆に「アイツ、良いやつなんだけどな」という人物が、自他共に認める絶望的な不器用さのせいで、面接のウケが非常に悪く、なかなかゴールを決めることができない、というのもよく聞く。

僕自身は、どちらかというと「無難」という言葉がピッタリなタイプだったため、どこを受けても受かるというほどの才能には恵まれなかったが、どこを受けても落ちるという不運な星の下にも生まれなかったらしく、就活時には、数社目で初めての内定をいただき、その後も落ちたり、内定をいただいたりして、今の職場に決まった。

内定をいただけるだけ有り難いとは思っているが、しかし、数十分では自分の事をたったの1パーセントも伝えられないと歯痒い思いをした記憶は濃く残っている。

履歴書に書ける情報では性格や人格は伝わらないし、そういったところは面接でも伝えるのが難しい。

きっと面接する側も見定めるのに苦労しているのだろうが、それでも手応えはあったのにもかかわらず理由がよく分からずに落とされた時には、僕の何を見ていたんだろう、と悲しくなった。

そして、問題を婚活に戻そう。

婚活、それは言うなれば現代のお見合い。しかも自主的、自発的なお見合いだ。

昔は親戚や近所の世話焼きおばちゃんが、年頃の男女をくっつけるべく、目をランランと輝かせて若い独身男女を探しては紹介していたが、そんな風習が下火となった今、ツテのない若者たちは自ら相手を探さなければならない時代となってしまった。

つまり「あそこの息子さんはとっても良い青年よ」というクチコミも無いのだ。

自分のことは自分でアピールしなくてはならない。

これはまさに就活と同じである。

スポンサーリンク


しかも、だ。

昔ながらのお見合いと異なり、多くの婚活イベントは、男女で対面でコミュニケーションが取れる時間がかなり短い。10分から15分、長くてせいぜい30分だ。
そこから先はお互いに「もっと話してみたい」という意見で一致しなければ進展しない。

就活の面接よりも短い時間で自分の事をアピールするのは、下手したら就活よりもハードルが高いかもしれない。

そんな中、何が物を言うか。

それこそが、何を隠そう「第一印象」なのだ。

第一印象で「あの人すてき」とか「好みのタイプ」とか思われなければ、その先は、無い。

どんなに性格が良くても、どんなに財力があっても、見ための印象で第一関門を突破できなければ、その先の未来は無いのだ。

そういう意味で「無難」な僕は、就活の時よりもずっとずっと苦しい立場に立たされていた。

無難という事は、難も無いので悪くはないのだ。それは自分でも自覚している。別に醜男ではない。学生時代には彼女がいた事もあった。後輩の女の子に「かっこいい」と言ってもらった事もあった。歯に衣着せぬ男友達からも容姿に関して否定的な事を言われたことは無かった。

が、逆にイケメンでもないというのも自覚していた。後輩の「かっこいい」という言葉の前には「先輩ってよく見ると」という言葉が付いていたし、昔の彼女も「私にとってはかっこいいけど、普通だよ」と言っていたし、勿論女の子たちに黄色い声で騒がれた経験など無かった。

本当に、いわゆるフリー素材などで使ってくれと言わんばかりの「無難」な容姿なのだ。

おしゃれにもあまり興味が無く、服にも髪型にも拘らず、清潔感さえ保てればそれで良い、というタイプだった。

悪く言えば「垢抜けない」という事だったのだろう。

スポンサーリンク


そんな僕は婚活の女性ウケがすこぶる悪かった。

女性からアプローチされる事はまず無く、こちらから少し気になる女性に声をかけようとしても、断られてしまうことがほとんどだった。

そうなってくると自信が無くなるので、もしかしたら数をこなすほど、僕の自信の無さが表に現れてしまっていたのかもしれない。そういう可能性もあり、女性には良い印象を与えられないまま、不発ばかりだった。

僕にとって、女性も見ため重視ではなかったが、女性にとっても結婚相手なのだから、見ためよりも中身や生活能力の方を重視するだろう、ヘンにお洒落していたらチャラチャラしていると思われるかもしれない、そんな事を思って、あえていつも通りにしていたのも敗因だったのかもしれない。

自己分析して、なんとなく「この容姿のままじゃダメかもしれない」と思ったものの、だからといって急にイメージチェンジしてキャラクターを崩壊させるのも違うような気がして、僕はこの自分のモヤモヤを同僚たちにぼやいた。

「分かるー。お前野暮ったいもん」

そうズバッと切ってきたのは、同僚の中でもひときわお洒落なファッションリーダーだった。

母親が美容師をしている関係で幼い頃からファッションに興味があったらしい。

「ファッションだけだと食ってけないからとりあえず普通の会社に就職しようと思って」
という理由で同じ会社に勤めてはいるが、いずれ母の後を継ぐべく、今でも手の空いている時には店を手伝っているらしい。

「かといってあんまり洒落た服着せても似合わなそうだもんな」

言いたい放題である。失礼極まりない。

「せめて髪型を変えるとか?印象ガラッと変わるからさ。顔が地味だから、多分わりとどんな髪型でもしっくり来ると思うんだよね。今度うち来る?」

さっきから失礼な事しか言っていないが、彼はもともとこういう性格で悪気は無いので、僕は少し考えてから「お願いしようかな」とぼそっと呟いた。

同僚もノリノリで、さっそく都合を合わせて、彼の自宅兼美容室へお邪魔した。

スポンサーリンク


自宅兼とはいえ、かなりの広さを誇るその美容室は、雑誌の取材などを受けるほどの人気店らしく、その世界では彼の母親は有名人のようだった。男女とも、若い世代から支持されている確かな腕の美容師だそうだ。

「いつも息子がお世話になってます~」

明るい雰囲気の母親が迎えに出てくれて、挨拶を交わしてから、早速髪型の相談が始まった。

親子仲は良いようで、ケンカになるような事なく、僕の顔に女性の好みと流行と、その他色々な要素を組み合わせてどんなヘアスタイルが良いか真剣に相談し始めた。

「自分でちゃんと手入れできるような、シンプルなヘアスタイルの方が良いよね」

「ああ、こいつズボラだからそれはマスト」

相変わらず失礼な奴である。

しばらく2人で相談をした後、母親の方が僕に話しかけた。

「えっと、今何が問題かって話をしてたんだけど、やっぱりね、どうしても気になるのがその前髪なんだわ。小学生じゃあるまいし、そんな感じでキッチリ揃えた前髪は、ハッキリ言ってダサいし、なんか変。それから髪質がサラサラなのはとても良い事なんだけど、女性っぽいっていうか、女性たちはあんまりそういうサラサラヘアーを男性には求めていないのね。だから、申し訳ないけど、あえてパーマをかけて髪質を変えようと思ってるの。そのサラサラヘアー、ご自慢だったりする?手を入れられるの嫌、とか」

「いえ、それは大丈夫なんですけど、パーマ、ですか・・・?」

昭和のロックンローラーみたいになってしまったらどうしよう、とにわかに不安になりながら聞きかえすと、大声で笑いながら「心配ないよ。くるくるウェーブパーマじゃないから」と安心させてくれた。

言葉だけで聞いてもよく分からないので、僕は2人を信じて全て任せる事にした。

スポンサーリンク


ドキドキしながらされるがままになり、僕の髪にハサミが入った。

数十分後「完成!」という同僚の声でハッと我に返った。
どうやらウトウトしてしまっていたらしい。

「鏡見てみて」

母親に促されて、鏡を見て、驚いた。

本当に髪型を変えるだけで人の印象が大きく変わることが実証された。

そこにいたのは、別人、とまではいかないが、かなり垢抜けた青年だった。

顔は同じなのに、こんなに変わるのか。

「会心のデキ!」

「イエ~!」

と盛り上がる親子に、僕は心から感謝した。

こんな自分、知らなかった。

どうせ無難な顔だから、髪型もファッションも無難で良いや、と思い、小学生の頃、いや、保育園児の頃からお世話になっている美容室でいつも同じカットしかしてもらっていなかった自分が、新しい自分を発見して驚いていた。

感謝の気持ちを述べて、もちろん御代もきっちり払って(同僚はディスカウントすると言ってくれたが、あまりにも感動したのできっちり受け取ってもらった)、僕は新しい気分で家路についた。

スポンサーリンク


それから、僕の快進撃が始まる。

会社で新しい髪型を褒められて自信をつけた僕は、婚活でも自信満々に女性たちにアプローチできるようになった。また、女性の方からも声をかけてもらえるようになり、それが更なる自信につながった。

髪型ひとつ変えただけでこんなに変わるものか、と不思議にすら思いながらも、鏡やガラス窓に映る自分の姿をちらっと見ると、顔は何も変わっていないのに少し男前になったような気がして、人間の印象は分からんもんだなぁとつくづく感心した。

複数の女性からアプローチを受け、また、こちらからのアプローチも多くの女性に受け入れてもらえて、僕は沢山の選択肢の中から理想的な結婚相手を選べるようになった。

こうして、多くの女性たちと交流していく中で、確かに第一印象は大事だな、と改めて思った。

女性の見ためよりも性格や人格を大切にしたいとは思っていたものの、そういった性格や人格は、外見に滲み出ているものを汲み取って想像するしかない。何百人もの女性と、本当の性格が分かるまでじっくり付き合うわけにはいかないから、ある程度は見ための印象と纏っている雰囲気から判断するよりほかないのだ。

だから、今ならば言える。

婚活するのに、男性も女性も、見ためは大切。
その印象が相手に与える情報は計り知れない。

優しそうだな、という印象も、真面目そうだな、という印象も、全ては外見から判断されるのだ。

以前の僕は「つまらなそうな男だな」と思われていたに違いない。

もしくは「もしかしてマザコン系かも」と。なにせ保育園児の頃から同じ美容室で髪を切ってもらっていたからだ。その、いわゆる小学生みたいなヘアスタイルでは「マザコンっぽい」と思われても仕方ない。

そういう意味でも、髪型ひとつでこれだけ印象を変える事ができて、本当に良かった。

女性でも、やはりこの「キモ」を意識して、きちんと「人に見られる」自覚をもち、「人に見せる」努力をしている人の方が圧倒的に印象が良かった。

スポンサーリンク


そういうわけで、僕は、何人かの素晴らしい女性と親しくなり、その中で、もっとも感性や価値観が合い、共通の趣味もあり、人生観も近しい、まさに理想的な女性を吟味した。
吟味したという言葉はあまり良くないかもしれないが、女性からしても同じで、僕は吟味される側でもあった。

好印象を保つため、僕はきちんとした身なりを心がけたし、やはり髪型に合うような服装を意識するようになっていたため、そういう意味でファッションにも感心が出てきた。

婚活では、段階を踏んでカップルになり、更に進めば結婚となる。
もちろんカップルを飛び越えていきなり成婚するケースも多い。

僕は婚活パーティーで親しくなり個人の連絡先を交換した女性たちと数回の食事を重ね、マッチしそうな女性との食事の回数を増やし、逆に「違うな」と思った女性に丁重にお断りの連絡を入れた。

もちろん僕がお断りされる事もあったが、そういう女性には僕も同じく「なんか違う」というものを感じていた。

そんな中、ひとり、とても自分と合うと思える女性がいた。
話が弾み、一緒にいてとても落ち着き、将来の生活が想像できる人だった。

僕はその女性にプロポーズしようと決意し、そして、他の男性からアタックされないよう、知り合ってからかなり早い段階でいきなりプロポーズをした。

イチかバチかだったのだが、なんと返事はOKで、天にも昇るような気持ちだった。

決め手は「最初からとても感じが良かったし、話していて、この人と家族になるんだろうな、となんとなく思った」という事で、すんなりプロポーズを受け入れてくれたそうだ。

こうして、僕は幸せを手に入れた。

結婚して仲の良い夫婦になったわけだが、出会いがもともと知人だったわけではなかったので、よく周囲の人間から「第一印象は?」と聞かれた。

妻はもとから美人だったので、誰が見ても良い印象しか与えないような顔立ちだったが、妻は僕の第一印象を「そんなにずば抜けたイケメンという雰囲気ではなかったけれど、優しそうでまじめそうで、でも別に野暮ったいような感じも無くて、それなりに身なりにも気の遣える人なんだな、と思って好印象だった」と表現した。

これを聞いて、あの時髪型を変えなければそもそも僕からのアプローチは断られていた可能性が濃厚になり、改めて髪型を変え、印象を変える作戦に出て良かったと思い知らされた。

スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です